地球温暖化が及ぼす 椎茸への影響害菌としいたけ菌
と日本きのこ学会🍄
1日目。
兼貞物産の方に工場見学に行き、森林総研の方の講演が非常に面白かった。
講演会の題目は害菌がシイタケ菌の伸長をどれほど抑えるのか?
というものでした。
ここでいう害菌は、しいたけの菌糸を溶かしてそれを食べるを指します。
菌糸とは?
あまりキノコに詳しく知らない人向けに解説をしようと思います。
菌糸とは?
キノコ・カビを構成する本体の一部分です。
白い部分が菌糸になります。
この菌糸が集まって子実体となったものをキノコと言います。
話を戻します。
この害菌として今回は、トリコデルマ菌が取り上げられていました。
左端にしいたけ菌。
右端にトリコデルマを植菌します。
そして温度を変えてどちらがもう一方の菌糸を追いやっていくのか?
という研究でした。
結果は温度を30℃以上になると、害菌がしいたけ菌を駆逐していく様子がわかりました。
つまりこれから地球温暖化が進み、100年後には最悪の場合地球の平均気温が4℃以上上がるのですがそうなると外で椎茸を作ることは難しくなっていきます。
この発表で登壇をされていた方は、もしかすると椎茸は松茸と同じような希少価値を持つようになるのでは?と考えているほどです。
話を聴いた感想としては、まさか地球温暖化がしいたけ栽培など農業に影響が出てくる事です。
地球温暖化の影響は大きく分けると、
①異常気象
②海水面の上昇
③局所的豪雨
④熱波・気温の上昇
などが挙げられますが、もっとミクロに見るとこのしいたけ栽培以外にも農業被害はかなり広範で大きいものなんだと思いました。
違う視点で地球温暖化を捉える事が出来て良かったと思っています。